〇ビルド類型 〜 軽戦士

 軽戦士の、というかビルドそのものの話が非常にめんどっちィーので可能な限り後回しにしようと思っていたのだが、ここしばらくNWN1,2のビルドについては軽戦士の検索ワードしか来ない。初心者等は度外視して、とりあえず書けるところから書いてみる。


・オカマ衆道僧ビルド


 Mnkのスタッフやカマといった特例武器は、PnPでもダメージ減少や命中率の対策として(AD&DやCD&Dに比べるとこれらが厳しくなった3.Xeではことに)しばしば使用される。
 ところが、NWN1/2では素手に比べてカマのメリットが大きいため(素手の数々の優遇措置にも関わらず)Mnkのビルドで打撃の強さのみ(特殊能力等を除き)を追及するなら、素手よりもカマの方が定番となっている。
 具体的には、命中やダメージ(これはNWN1/2とも強化するグローブがよく出る等、かなり優遇されている)はともかくとして、カマは両手に持って二刀流特技を強化していくと、連打も加えた手数が他武器や素手を圧倒するためである。

 NWN1(3.0e)では、鎧を着ていない状態では素手攻撃やカマでは攻撃回数が他の武器よりも増加し、連打によって攻撃回数がさらに増加する。素手攻撃同様の多数攻撃は鎧・盾が無い場合のみ有効だが、連打による攻撃回数増加だけであれば、鎧を着ていても機能する。
 そのため、カマ使いのビルドには、

 ・鎧なし、武器の妙技、Dexに極振りし、ACと命中率を極限まで上げる軽戦士(オカマイタチ等)
 ・鎧を着て、カマを持ち(盾も持つこともある)連打のためだけにわずかにMnkを入れる重戦士(オカマパラディン等)

 の、両方の考え方があるが、NWN2では、モンクの多数攻撃と連打は統合されており、また上記の二刀流(特技に最終的にかなりのDexを必要とする)を考慮するならば軽戦士となる。

 なお、ルール入門の記事で挙げた3.75eことPathfinderでは、連打そのものが両手(もしかして:オラオラ)や他の肉体攻撃部位を用いることと概念が重なっており、両方の利点を重複して得ることができない。
 しかし一方、NWN1/2では、二刀流・多刀流と連打が別々扱いなので、二刀カマによって両方のメリットを得られることになっている。しかもNWN1/2では、クォータースタッフが双頭武器(二刀流用武器)として使えず、結果的にこの構想(二刀流+連打)で使える武器が「カマ」だけとなっているので、見てくれの面から日本や台湾のゲーマーにはいささか評判が悪い。



・ケイズ=ヌォー=ケエーイメア(Kaze-no-kama, Mnk11/Ftr12/Xxx7)

 これはNWN2のあらゆるパワービルドでも最も有名なものである。連打の回数がさらに増加するgreater flurryが得られるMnk11に、Ftrを入れて二刀流関連をはじめ戦闘系の特技をありったけ(上級武器開眼:カマが得られるFtr12を目安に)習得する。この23lvに、NWN2での残り7lvをどうするかで多数のバリエーションがある。
 特に、NWN2ではMotBのエピックレベルでは、武器に対してはクラフトにより元素ダメージを大量につけることができるので、攻撃回数さえ多ければStrやクリティカルに依存しなくとも元素による大ダメージを与えられる。ビルドが完成すると、その手数の多さから大概の重戦士系を遥かに圧倒する戦闘能力を発揮する。

 しかし、ビルドの完成はかなりの高レベルであり、OC前半には、というかストーリーと共に次第にレベルを上げていくようなモジュールのプレイにはおそらく向いていない。また(これはどんなビルドにも言えることだが)それが生かせるような状況(モジュール)になるとは限らない。手数を生かすには上記した元素ブランド(追加ダメージ)が多くついた武器が特に威力を発揮するが、そんなカマを2本クラフトするのに充分なエッセンスが入手できるとは限らないし、ましてドロップで入手するモジュールがそう多いとは思えない(とはいえ、PnPや他ゲームはともかく、NWN1/2ではオカマ衆道僧そのものが定番なので、どこかのユーザーモジュールにはありそうな気はする)。そして、多くの元素属性に耐性や免疫を持つ来訪者などばかり出て来るモジュールはいかにもありがちである。が、それを加味しても高レベルから開始すればかなりの強力さが保障され、一応、MotBで最初から18lvのキャラを作成して開始した場合は、有効にプレイできたとの報告がある。








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