○ボイスを追加する


 NWN1,2やBGシリーズといったD&D系ゲームでは、キャラ作成時にキャラのボイス(選択時、戦闘時のかけ声など用)を幾つかの候補から選ぶ。が、NWN1やBGシリーズの頃からそうだが、男女ともに勇ましいものはともかく、特にトーンが高いものはやたらテンパっていて(ダークファンタジーのサツバツな状況らしいともいえるが)どうもイメージに合う声が見つからない、という人も多いだろう。
 新vaultなどでは、幾つかの追加ボイスパックのhakも配布されており、これらは一般的にシステム的なコンフリクトも少ないので、問題なく追加可能なことが多い。

 しかし、それだけでなく、もし手元にそれらしいボイスデータ(wavファイル群)があれば、それほどの手間もなく、プレイヤーキャラ用のボイスセットを新たに自作・追加することができる。


(1)色々な状況のwavファイルを用意する
 ここを読み始めているようなNWN2ユーザーならば、フリー素材ボイスだろうが、手持ちのアニメ声優ボイスだろうが、なぜか某エロゲのファンディスクに添付されていた『バルダーズゲート』旧版用ボイスセットだろうが、すでに使いたいボイスをひとそろい所有しているはずである。

 攻撃時、バトルクライ、選択された時、殴られた時、死にそうな時などの状況のバリエーションをwavで用意する。
 または、後述するSSF Editorでのボイス設定ファイル作成時に、どんな状況ごとのボイスを用意すべきかわかるので、そのときに揃えても構わない。


(2)ボイスセット設定ファイルのエディタをダウンロードする
 SSF Editorをダウンロードし、起動する。


(3)ボイスセットの格納フォルダと設定ファイルを作る
 とりあえず、どこか編集できる場所に、ボイスセットの名前のフォルダを作る。例えばフォルダ名を「adventurer01」としてみる。

 このフォルダ内に、ボイスセットの設定ファイルを新規作成してみる。上記SSFEditorのFileメニューから、「Save As...」を選び、適当なファイル名.ssfで保存する。

 キャラのボイスセットの設定データは「vs_***_.ssf」というファイル名になっており、***にはボイスセットの名前(キャラの名前)が入ることが多い。例えば、HotU用のアリベスの声のボイスセットならvs_aribethXP2.ssfなどである。
 ここではとりあえずadventurer01が名前なので、vs_adventurer01.ssfというファイル名で、さきの「adventurer01」フォルダ内に保存する(SSFEditorの保存では拡張子はなぜか自動ではつかないので、.ssfまでつけて保存するか、後で拡張子を変更する)。


(4)ボイスセットを用意する
 設定ファイルにあわせて、(1)で準備したボイスデータを持ってきて、さきの格納用「adventurer01」フォルダに入れると共に、設定ファイルでファイル名を指定していく。

 SSF Editorの左ウィンドウには、「Attack」「Battlecry1」等の行動・状況の名前が並んでいる。名前をクリックすると、右側のウィンドウに「Resource Ref:」というファイル名を入力する箇所がある。
 例えば左ウィンドウでattackを選択し、右ウィンドウにwavファイルのファイル名を指定すると、攻撃時のボイスとしてそのwavが使用されるわけである。

 Attack、Battlecry1、Help、Deathなどに相当するwavファイルを用意し、さきの格納フォルダに入れていく。このとき、各wavをadventurer01_attack.wavなど、キャラの名前と行動・状況時を含むようにリネームしておくとわかりやすい。

 そして、左ウィンドウの各行動を選び、Resoucrce Ref:でwavのファイル名を指定するのを順次繰り返していく。さきのAttackのファイルなら「adventurer01_attack」だけでよく、.wavなどの拡張子やパス名は不要である。左ウィンドウの状況のうち、いつ使われるのかよくわからん状況は音声指定は空白にしておいてもいいし、あえぎ声とか適当に入れておいてもいい。

 ボイスの指定が終わったら、SSF EditorのFileからボイスセットの設定ファイルをSave(保存)する。
 これで、サウンドセット(wavファイル群とその指定のssfファイル)のフォルダ(adventurer01)が一通り揃う。


(5)soundset.2daを編集する

 ボイスセットの入ったフォルダを作り終わったので、最後はこれを使用できるようにシステム設定ファイルを改変する作業である。
 NWN2のゲーム本体フォルダ、「(ドライブ名):\GOG Games\Neverwinter Nights 2 Complete\Data」内の「2DA_X2.zip」アーカイブ中から、「soundset.2da」というファイルを探す。見つけたら、これを編集可能な場所にコピーして編集する。

 なお、ユーザー製hakのボイスパックを導入しているなら、すでにoverrideフォルダ内に改変されたsoundset.2daが存在しているかもしれず、これを直接編集してもよい。


 soundset.2daをエクセルで開くと、左から順番に以下のような列が並んでいる(参考:NWN1のwiki)。


一番左:ID番号。
「LABEL」:ボイスの名前。作成者の識別用。
「RESREF」:設定ファイルのファイル名。さきほど先の設定ファイルのvs_***.ssfのうち、「vs_***」の部分を入力する。
「STRREF」:キャラ作成時に選択肢に表示されるボイス名称。例によってdialog.tlk内の文章のIDを指定しなくてはならない。「冒険者」なら例えば「5172」を入れればよい。
「GENDER」:男女の別。男性キャラ用なら「0」、女性キャラ用なら「1」である。キャラ作成時に選択肢の中に出る。
「TYPE」:プレイヤーキャラのボイスとして使用するなら「0」である。


 行(ID番号)は、SoZまでに空白をはさみながら580あたりまで使用され、800まで空白で、800以降はossian社のために予約されている(800-811はMoWで使われた)。>581-799が空いているが、700前半くらいまで既存のユーザーパックが使っていることが多いので、今回は「751」を使用する。

 エクセルの表をスクロールし、「751 **** **** **** **** 0」となっている行を、順次751の右の****を「vs_adventurer01」「5172」「0(男性用ボイスの場合)」と書き換えればよい。
 なお、同じボイスを男女両方でも使いたい場合(ポケモンの鳴き声だとか)751番の内容をそっくり752番の行にコピーし、GENDERの箇所だけ「1」にすればいいだけである。男性用と女性用の両方に追加(どちらでもキャラ作成時に表示)される。


(6)overrideフォルダに入れる
 wavファイル群と設定ssfファイルの入った(3)(4)の「adventurer01」フォルダと、さきに(5)で編集したsoundset.2da(まだ入っていないのなら)とを、overrideフォルダに入れる。

 種族等の改変解説でも述べたが、カスタマイズ要素は一律マイドキュメント下のoverrideフォルダ((ドライブ名)\Users\(ユーザー名)\Documents\Neverwinter Nights 2下のoverrideフォルダ)に入れた方がよい。


 うまくいっていれば、キャラを作成した際に、一番最後にボイスを選ぶ際に、(おそらく)ボイスリストの一番下に「冒険者」という名前のボイスとして選択可能となっているはずである。







NWNページに戻る

トップページに戻る